天文写真

天文写真の魅力

天文写真

カメラ

写真を撮るためにはカメラとレンズが必要ですが、どのようなカメラとレンズが天体写真に向いているのでしょうか。 カメラは一眼レフカメラで、長時間露光が可能なものが適しています。 コンパクトカメラやレンズ付きフィルムでも撮影できないこともないのですが、一眼レフカメラで撮影した方が簡単にきれいな写真が撮れます。 長時間露光とは、カメラのシャッターを開けっぱなしにすることです。 星の光はとても微弱なので短い露出ではフィルムに感光されないからです。 一眼レフのカメラでシャッター速度にB(バルブ)かT(タイム)が選べるものがあります。 B(バルブ)はシャッターボタンを押している間だけシャッターを開けっ放しにするもので、 T(タイム)はシャッターボタンを押すとシャッターが開いたままの状態になります。

レンズ

レンズはなるべく明るいもの、Fナンバーが小さいものが適しています。 星という被写体が非常に暗いものなので、できればF2.8より明るいものがよいでしょう。 レンズの焦点距離は、どのような目的で撮るかによって変わってきます。 慣れるまでは50mm程の標準レンズが扱いやすいでしょう。 そして周りからの光が入らないよう、レンズフードを付けましょう。 レンズフードはレンズの保護にも役立ちます。

フィルム

天体写真にはどのようなフィルムが向いているのでしょうか。 暗い星を撮影するのだから高感度のフィルムが必要だ、と思われるかもしれません。 しかし実際には普通のフィルムで十分です。 逆に高感度のフィルムは画質が悪くなるのであまり必要ありません。 ネガを使うか、ポジを使うかは好みで、ネガフィルムなら400、ポジなら100~400位のフィルムがよいでしょう。 ネガの方が露出の許容範囲が広いので扱いやすいですが、ポジの方が発色はきれいです。 最初はネガを使い、慣れてきたらポジにするとよいかも知れません。